タイガー・ウッズ プロ初のメジャー予選落ち

タイガー・ウッズの強さとゴルフ会員権

超人的な強さを発揮するタイガーでも、父の死のショックには勝てませんでした。マスターズ以後、試合を全て欠場し、やっと姿を見せた全米オープンでは、プロ入り以来初のメジャー予選落ちとなりました。幼いころから父とともにゴルフの道を歩み、プロ入り後も、優勝を決めた18番グリーンの奥には、しばしば父の姿がありました。スウィング改造による不調に陥ったときも、その悩みを打ち明け、「自分を信じろ」とアドバイスしてくれたのは父でした。その父親の死をタイガーは乗り越えることができるのか。プロゴルファーとしてのキャリアにおいても、人生においても、タイガーは大きなターニングポイントを迎えていたと思います。

全英オープン最終日、2日目からトップのタイガー・ウッズが、終始安定したゴルフで通算18アンダーで、2年連続3度目の優勝を飾りました。18番グリーンで最後のパットを決めた瞬間、この試合への思いが爆発したのか、雄叫びを上げ、その後は人目もはばからず男泣きでした。父アールが他界後、初の優勝であり、しかもメージャータイトルであったことが、タイガーの気持ちをさらに特別なものにしたようです。